中小企業経営者の平均年齢が高くなっています。中小企業白書(2013年版中小企業庁)によると、事業承継時の経営者の平均年齢は、70.5歳(小規模事業者)、67.7歳(中規模企業)です。これは、30年前の62.2歳(小規模事業者)、61.3歳(中規模企業)に比べ、6~7歳高齢化していることを示しています。
経営者の高齢化は、そのまま業績にも影響します。経営者が70歳以上の企業では、小企業の68%、中企業の50%で経常利益が減少傾向にあります。これに対して、経営者が40~49歳の企業では、小企業で49%、中企業で36%にとどまっています。事業拡大の意欲については、40~49歳の中企業では55%が事業を拡大したいと答えたのに対して、70歳以上の企業では32%という結果でした。
この調査は、事業承継の結果、半数以上の企業で業績が向上していることも示しています。特に興味深いのは、後継者の年齢が若いほど業績が向上したと答える企業が多いことです。承継時の年齢が40歳未満の企業の60%で業績が向上したと答えているのに対し、承継時の年齢が60歳以上の企業では、業績がよくなったと答えた企業は40%にとどまっています。
経営者の若返りが遅れ、高齢の経営者が増えている現状は、同族企業にとって、大きな危機と言わざるを得ません。
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