ファミリービジネスのコンサルタントが集まる、
Family Firm Institute(FFI)という組織があります。
http://www.ffi.org/default.asp
今年は10月にフロリダで会合があります。
昨年は、サンフランシスコで開かれ、私も参加しました。
世界各国から500人ほどの参加がありましたが、
日本からの参加は私1人。
ちょっと寂しい気もしましたが、
「東京から来ました武井です!」と自己紹介すると、
必ず言われることが、
「日本には世界一古いファミリー企業があるんですよね!!」
そうなんです。
世界で一番古い会社は「金剛組」という、日本の宮大工の会社です。
http://www.kongogumi.co.jp/home.htm
創業は西暦578年、聖徳太子の時代です。
金剛家は40代続いたファミリーです。
3年ほど前に、米国のファミリービジネスマガジンで紹介されたものですが、
残念なことに、昨年、同業者に事業を売却するという結果になってしまいました。
全世界的な損失と言わざるを得ません。
原因は、バブル期の不動産投資の失敗との事。
1400年の歴史をバブルにさらわれてしまうのは、何とももったいないことです。
ファミリービジネスが強いのは、ファミリーの持つビジョンや価値観が、長い時間にわたり、世代から世代へ受け継がれ、醸成されていくことにあります。
このことを深く理解していれば、金剛組みもこんなことにならずに済んだのでは、と悔やまれるのです。
サンフランシスコで会ったコンサルタントたちにこの話をすると、皆一様に、本当に悲しそうな顔をして、「なんと残念なこと…」と言います。
こんな悲劇を繰り返さないためにも、
ファミリービジネスコンサルティングを日本でも定着させたいと、
決意を新たにする私であります。
FFIのConferenceの様子は、追々ご紹介してまいります。
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