2月10日、FBN Japanのファミリービジネス大賞が発表されました。
今年の大賞は株式会社にんべんが受賞。
ご存知、300年の歴史を持つ、鰹節の老舗です。
現在の社長、高津伊兵衛氏は12代目です。
300年の長い間には、100年に一度といわれる経済危機を
過去2回経験している、ということ。
江戸時代の経済危機や政変、戦争をどのように乗り越えてきたのか、
大変興味があります。
特別賞は、静岡銀行の次世代経営者塾、ShizuginShipが受賞しました。
1100名の会員を持つ、ファミリービジネスを支援する機関として、
その活動が評価されました。
私は昨年、このShizuginShipで、4日間の集中セミナーの講師を務めました。
参加者はみな熱心で責任感の強い、次の会社を担う後継者の方々。
静岡銀行の後継者育成にかける強い思いと、
事務局を担当する方々の情熱が、この受賞につながったのだと実感できます。
優秀賞として、郡山市の薄皮饅頭の会社、柏屋が表彰されました。
創業157年を迎える200名の会社で、
地元の人たちとの交流の場になる祭や麻茶会を長い間続けてきており、
地域に根を下ろした企業の、地元に支えられる強さを感じさせられる会社です。
これらの老舗や長寿企業を見ると、株価や利益だけでは
そこに働く人や関係者の幸福を測ることはできない、と感じます。
これらの会社が大切にしているものが、人間にとって価値あるものであるために、
多くの困難な時代を超えて、人々に支えられてきているのだと感じます。
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