3日間のFFI コンファレンスの最初は、
「同族経営はなぜ強いのか? 」の著者、
ダニー・ミラー、イザベル・ル・ブルトン=ミラー 夫妻の
講演を聞きました。
A Landscape of FB Issues と題して、
「同族経営はなぜ強いのか? 」で論じた、4つのC:
- Continuity
- Community
- Connection
- Command
が紹介され、彼らのその後の研究成果が解説されました。
かいつまんで、
- ファミリービジネスは、第一世代(創業者世代)が最も力強い
- インフラが整備されていない国ではファミリービジネスは特に重要である
- ファミリーのビジネスへの参加が多すぎても少なすぎてもよくない。中位の時に成果は最大化される
- ファミリービジネスが悪くなるのは、公開したとき、世代が下るとき、ファミリーの分派ができ、枝分かれしすぎたとき
とのことです。
また、ファミリービジネスに関する理論のうち、
大企業向き、公開企業向き、世代が進んだ企業向きのものは、
- エージェンシー理論
- ソーシャル・エンベッデドネス理論、
- ポートフォリオ理論
- インスティテューショナル理論
であり、
小規模、非公開、オーナー経営企業向きのものは
- スチュワードシップ理論
であるとのこと。
フレームワーク理論はファミリーのタイプによってむき、不向きがあるとの事です。
気さくなダニー氏と、几帳面なイザベルさんの名コンビで、
わかりやすく、奥の深い講演でした。
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