米国の雑誌「Family Business Magazine」2010年冬号に、おもしろい記事があるのでご紹介する。
どうやったら簡単に次の世代が会社を失うか、というもの。
日本の常識からすると「おやっ?」と思うものがあるのも興味深い。
- 「弁護士と税務署を喜ばせよう」
2.家族と会社の幹部に財産承継と事業承継の考えを秘密にしておく。
- 事業の承継を、プロセスではなく(自分の死によって起きる)イベントとして扱う
3.会社をさらに先の世代に伝える遺産、と決め付けた財産承継計画を立てる。
- 何が何でも家族にビジネスをどうしたいか、ということは聞かない
- 「子供たちには自分達のことを自分達で決める能力は無い」
4.生命保険に入らない。
- 「会社には相続税を払う金は十分にある」
5.子供たちを自分の会社に無理やり入れて簡単に後を継げるようにする。
- 「学校でしっかり勉強したのだから少し休んでもいいだろう」
6.一方で息子の嫁や娘婿を自分の会社から遠ざける。
- 「結婚が一生続くとは思えない」
7.どんな形にせよ、会社のコントロールは死ぬまで手放さない。
- 「自分が育てた人間はずっと忠実で辛抱強いはずだ」
続く…
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