事業で得た利益は三分の一を社会に還元し、
三分の一はお客様やお得意先にサービスとしてお返しし、
残りの三分の一を事業資金とする、というもの。
サントリーのみならず、優秀なファミリービジネスは、
地域や社会への奉仕を重要な価値観にしています。
利益が出たので社会貢献する、
といった条件付きの社会貢献ではなく、
社会貢献するので利益が出る、という考え方。
会社の存在理由そのものが社会貢献にあるのです。
明太子の発祥の会社、博多の株式会社ふくやは、
業界一の売上高をあげる会社です。
中州に生まれ、博多に育てられた感謝の気持ちを忘れたくないと、
代々博多の祭を支援しており、
ふくや無しでは存続できなかった祭もあるほどです。
社員教育にも積極的で、
販売士検定、サービス接遇検定、簿記検定など、
社内には幾つもの資格を持つ社員が大勢います。
自己啓発のための研修は、勤務時間中でも許されています。
このような会社ですので、
ふくやで働きたいという人たちが多く、
優秀な人材を採用することができるのです。
このように、優秀なファミリービジネスは地域貢献、社会貢献を
会社の使命と位置づけ、積極的に取り組んでいます。
こういった会社は、
一見すると利益追求に対する厳しさをもたないように思いますが、
実は逆で、
社長は社員に対して大変厳しく利益を追求します。
社員はその利益が何に使われるかをよく理解しているため、
真剣に利益を追求できるのです。
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