ファミリーとビジネスの関わり方を明確にすることは、単に事業継承に関する課題の解決にとどまらず、ファミリービジネスシステム全体のバランスをとり、ファミリーメンバーのビジネスに対する意識を高め、意思決定を効果的に行い、次世代の育成を確かなものにすることになります。
ファミリービジネス特有の特徴を活かし、発展と永続のために取り組みを行うファミリー企業システムを、単にファミリービジネスと呼ぶよりも「ファミリーエンタープライズ」と呼ぶ方がふさわしいという考え方に発展してきました。
こんな風にお話すると、何千人もの従業員が働き、何十億円もの資産を持つ大規模なファミリービジネスだけのものとお考えになるかもしれません。確かにファミリービジネスの規模によってできることとできないことの違いはありますが、実は、考え方は規模の大小にかかわらず、基本的には同じものなのです。
つまり、家族と事業をどのように両立させ、発展させていくかが、規模はどうあれ必要だ、ということです。
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