ファミリービジネスの構造を示す図をご紹介します。これは、ファミリービジネスの構造を理解するための重要な概念的な枠組みであり、ファミリービジネス概論の基本的枠組みとして用います。
ファミリービジネス研究者のRenato TagiuiriとJohn Davisが、ファミリービジネスの利害関係者の立ち位置を示したもので「3円モデル(スリーサークルモデル)」と呼ばれています。
株主か否か(オーナーシップ)、オーナー家のメンバーか否か(ファミリー)、その会社に属しているか否か(ビジネス)、関係者がどの立ち位置にあるかを分類するものです。
ファミリービジネスの利害関係者は、オーナー社長、社長夫人、子供、後継者、社長の兄弟姉妹、伯父伯母(叔父叔母)、役員、従業員、社外の株主など多岐に渡ります。オーナー経営者はビジネスのリーダーであり、ファミリーの長でもあります。たいていは株主でしょうから、3つの円の中心のGに位置します。
会社の株を持ち、ビジネスに従事にしていない社長夫人はDに位置します。まだ株を持たずに会社で働いている後継者はEに、株も持たず就業もしていない後継者の兄弟姉妹はBに、非ファミリーで株を持つ取締役や従業員はFに、一般社員はCに位置します。株を持つ社長の友人はAに位置することになります。
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