私のメンターのデニス・ジャフィさんの3月24日のForbesの記事をご紹介します。
ジャフィさんは、危機に直面している時こそ、
- コラボレーション(協働)
- リスニング(真意を聴く能力)
- 共有
- オープン性
を実践することが必要だと言います。
これらの要素は、ビジネスと家族が、学習と成長を通じて危機後に立ち直るのに役立つ姿勢であり行動です。これこそがレジリエンス(対応力、適応能力、回復力)の定義だと言います。
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コロナ危機に際し、私達は変化せざるを得ない状況を強いられています。明確で、最善な方法を模索し、信頼できる良質な情報が不足しているにもかかわらず、私たちは厳しい選択を日々行う必要があります。
ビジネスの大小に拘らず脅威にさらされていて、ファミリーは不確実性と制御不能な感覚で視野を狭めてしまいがちです。一匹オオカミのようなビジネスリーダーは、自分ひとりで問題解決しようとします。けれども、意思や決意だけで解決はされません。このような危機においては、助けを求め、助け合うことが必要です。
私たちは、長期的に成功しているビジネスファミリーの調査をしました。その際立っている特徴は、社会的信頼を築き、相互に関与して、定期的に自分自身を改革すること。レジリエント(適応力のある)ファミリービジネスのオーナーは、お金を稼ぐためだけでなく、価値観、お互いへの責任、そして未来へのコミットメントを共有するために協働します。
より協調的に行動するファミリービジネスの方が成功に近づきます。一人で行動するよりもより適応能力があり、社会の役に立つのです。
ファミリーのために
ファミリーは、現在の喪失があるにせよ、様々な形で特権を与えられ、幸運であったかについて話し合うことはできます。感謝と今あるものに焦点を当てることは、家族が他者への思いやりを維持し、利他的なものの見方を養うのに役立ちます。
従業員のために
ファミリービジネスの経営者は、情報や懸念事項を正直に伝えることにより、従業員に対してもオープンである必要があります。大切なことは、金銭的な負担が全ての管理者や従業員に公平に行われることです。つまり、現実を見据えて、全ての利害関係者を尊重し、ソーシャルキャピタルを維持することです。
多くのファミリービジネス経営者にとって、スタッフは準家族とみなされます。顧客に対して、一時解雇した従業員のための基金に寄付をお願いしている企業もあります。
たとえば、最近、私が長年通っている地元のファミリー経営のレストランからメモを受け取りました。オーナーは従業員と今何をすべきかを話し合っているそうです。何人かの長期契約の従業員を解雇しなければなりませんでしたが、彼らよりもお金を必要としている同僚を雇い続けることに同意してくれたそうです。 オーナーは、私たち顧客に、解雇された従業員のための基金への寄付を要求しました。そして、ビジネスが再開すれば、すぐに彼らを再雇用すると約束しました。最も慈悲深いファミリービジネスは常にこのように運営されてきました。従業員を準家族と見なし、適応する最善の方法を見つけるためのチャレンジをオープンに共有しているのです。
これらのすべての対応(コラボレーション、リスニング、共有、オープン性)は、ビジネスとファミリーが、学習と成長を通じて危機後に立ち直るのに役立つ行動です。そしてそれこそがレジリエンス(対応力、適応能力、回復力)の定義です。
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