後継者にとって、会社の中での自分の位置づけを見定めるのは難しいものだ。
特に社内での見習い期間を終え、管理職として責任ある立場にたつと、
ひとりのマネージャーとしての役割と、次期社長としての役割の両方を持つことになる。
取引先や一般社員に対するときにも、周りからどちらの立場を期待されているのか、
自分はどちらの立場で接するべきなのかを迷う。
ひとりのマネージャーとしての発言が、相手は次期社長の発言として受けとめ、
相手を混乱させることになりはしないかと考え、遠慮がちになったりすることもある。
兄弟で就業していれば、兄や弟の人との係わり方を見て
自分の言動を調整することができるが、
兄弟が職場にいないときには手探りで学ぶしかない。
慣れてくると、二つの立場を使い分けることができるようにもなる。
こういったことを学ぶためにも、同じ立場の仲間を持つことは大切なことだ。
青年会議所や後継者の勉強会などで得る親しい友人は、
自分のスタンスを決めるために大切な指針になるものだ。
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