今月行った二つの講演では、後継者世代の皆さんの参加が多かった。
講演後の質問、その後の懇親会で多く尋ねられたのが、
オヤジと意見が合わない
という問題。
以前、このテーマで書いたものがある。
http://family-business.weblogs.jp/blog/2008/08/post-a5dc.html
息子が30歳~40歳、オヤジが60歳~70歳という組み合わせは
ファミリービジネスにおいて、親子の対立が発生しやすい時期であると、
アメリカのファミリービジネス研究者、ジョン・デイヴィスが述べている。
これは世界共通の課題のようだ。
図のC.Dの範囲が対立が激しい。
この時期の後継者は、成長のための課題であり、通過儀礼であると考え、
試行錯誤を繰り返しながらオヤジを納得させ安心させる努力が求められる。
有能なファミリービジネス経営者となるための試練がここにあるのだ。
その渦中にいる後継者の皆さんにはよい知らせがある。
しっかりと通過儀礼に取り組んだ後には、E,Fというよい時代が来る。
オヤジと仕事のパートナーとして信頼関係を持ち、互いに敬意をもって接することができる、
幸せな時代が訪れるのだ。
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