ファミリービジネス・コンサルタントが提案するポイントの一つに、
取締役会の機能化がある。
社員数が50人を越えた頃から、
ファミリー企業には機能的な取締役会が必要になる。
戦略策定や、進行のチェック、修正などが取締役会の主な課題になる。
取締役会には客観的な立場から社長にアドバイスできる、
社外取締役に参加してもらう。
ファミリーメンバーや社員から取締役になった人たちは、
業務の管理、運営には長けているが、
社長の判断に異を唱えることは立場上できにくい。
社外の客観的な視点からのアドバイスは、
ともすると視野が狭くなりがちな取締役会の経営戦略に、
幅広い選択肢を与えてくれることになる。
社長にとって、自分の考えに異を唱える人間を
取締役会に加えることは、勇気と寛大さが必要になる。
意見を聞くに値する見識と経験を持った人に
取締役を依頼することがポイントになる。
社外取締役を交えた取締役会の機能化は、
ファミリービジネスの永続性を高める上で、
重要な項目であることは、
多くの研究者やファミリービジネス・コンサルタントが
認めている。
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