以下は、ファミリービジネスの物語に登場する、典型的な人物のリストです。
あなたのファミリービジネスでは、これらの役割を誰が担っているでしょうか?
<<年長世代>>
創業者/家長:
死に絶えようとする恐竜のような存在。
触れることが難しく、教えることも難しい。
新しいアイデアを聞き入れるのが難しく、地位を手放させることも困難。
配偶者/女家長:
感情面のリーダーで、陰の権力を握ることが多い。
子供達を気遣い、父と子の調整役を担う。
ビジネスの共同創業者であることも多く、将来に対する強いアイデアを持つ。
その存在は承継の時期には特に重要。
最初のカップル:
一緒に家に帰りベッドに入るエグゼクティブ・チーム。
パワフルでミステリアス、暖かくて厳しい、繊細で夢想的など、
パワフルで柱になる会社を築く資質をあわせ持った存在。
おじいさん/おばあさん:
彼らや彼らの祖先、彼らの創業についての物語は、
ビジネスの持つ価値観、アイデア、伝説の源泉である。
彼らは伝統をあらわし、彼らの人生を超えた存在である。
<<次世代>>
長男:
相続予定者であり、第2世代のリーダー。
必ず他の人と比較される存在で、
彼の欠点はファミリーの秘密であり、
ビジネスの悩みの種である。
反逆者、厄介者:
ファミリーのスタイルを拒み、新しいやり方を提唱し、
多くの場合ビジネスに背く立場をとる子供。
最終的にビジネスを救いに戻って来ることもある。
アウトサイダー:
ビジネスからは距離を置くが、皆と仲が良い子供。
アウトサイダーとインサイダーの両方の視点を持つことができ、
難しい局面や危機的な状況では批判的になりやすい。
義理の家族:
ビジネスに嫁いだ有能な息子、娘。
自己の能力を高めながらも、予期せぬライバル心や緊張を生み出し、
年長世代の心の葛藤を高めたり、喜びを与えたりする。
自分が認められているという感覚を味わうことが難しく、
常に自己を証明しようとしてしまう、難しい役回り。
分家の息子/娘:
別のファミリーから来た人間で承継の範囲内にいる。
二つのファミリーがビジネスを所有するとき、
この人が困難や葛藤、対立を生み出しやすい。
間違った配偶者:
ファミリーだけに嫁いだ人。
<<部外者>>
忠実な家臣:
映画「ゴッドファーザー」のトムのように、
ほとんどファミリーの一員になっている。
喜びをも苦しみも分かち合い、ファミリーの能力を高めるが、
相続人に対しては一歩引き、財産は求めない。
メンター:
息子、娘を鍛える、父親の代わりの人
親友:
父親や後継者が、善意に基づく明快で偏りの無いアドバイスを求める相手。
"Working With the Ones You Love" Dennis T. Jaffe, Ph.D.より
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