不健康なファミリービジネスの特徴のひとつに、
ファミリー内でのコミュニケーション能力の低さを挙げたい。
自分が言いたいことだけ言って、
相手の話を聞こうとしない、
相手の本心はどこにあるのかに興味がない、
言葉尻だけを捕らえて反論する、
自分の正当性だけを訴える。
最後には生まれた順番や声の大きさで話が決まってしまう。
コミュニケーション能力が低いときには、
ファミリーメンバーに対するせっかくの思いやりも、
自分の思い込みから発する思いやりでしかなく、
相手にとってはありがた迷惑になりかねない。
こういった未熟なコミュニケーションに基づいたファミリーは、
ファミリーメンバーの人的、知的な資産を活用できず、
ビジネスに活力を与えることもできない。
コミュニケーション能力は先天的なものではなく、
自ら学び、鍛えていくものだ。
子供時代に親どおしの会話から学ぶことも大きい。
夫婦のコミュニケーションの質を高めることが、
将来の強いファミリービジネスを作ることにつながっている。
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