ファミリー評議会を行う理由 その3: ファミリー内の利害関係の調整
オーナー経営者は、単独で意思決定することが多い。
通常はオーナー経営者の独裁的な意思決定に周囲も従う。
ところが、ビジネスが成長するにつれ、
配偶者や親族内に反対意見が多いことに気付く。
特に遺産相続時の株の分配などでこの問題が表出する。
それまで独裁的に意思決定してきたオーナー経営者も、
ファミリー内の多くの意見を聞き、
ファミリーメンバーが納得するような話し合いが必要と感じるようになる。
オーナー経営者の独裁的な考えのままに株を相続させた場合、
その死後、ファミリー内で争いが起きる例は数えきれない。
如何に強力な権限を持ったオーナー経営者であっても、
その死後までその力を保ち続けるのは至難の業である。
最近では韓国サムスンの第2世代で、兄弟姉妹を2分する争いがおきている。
ファミリー評議会は、このような問題の話し合いの場であり、
ファミリーとビジネスの将来をより確かなものにすることができる。
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