日本の経済を支える、戦後生まれのファミリー企業の多くで、オーナー家が次世代に事業を引き継ぐことの難しさに直面しています。それはイエ制度のもとに発展してきた戦前に生まれたファミリー企業に比べ、戦後生まれのファミリー企業ではオーナー家が事業を支え、発展させていくための組織原則があいまいになっているからです。
一方、ファミリービジネス研究の結果、ファミリーとビジネスを一体のものと捉え、オーナー家が代々ビジネスの価値を高める仕組みづくりが欧米で行われています。
ファミリービジネスの新しい組織原理を考えるためには、ファミリービジネスが今見直されている理由について、ファミリ―ビジネスの独特の構造について、そしてファミリービジネスの強さの源泉がどこにあるのかを知る必要があります。
コメント